死にそうになった話

今風に言うなら「死にバナ」をしよう。

あれは半年くらい前、軽い夏風邪に罹った時の話
試験も間近ということもあり時間も食欲もなかったのでドラックストアで
風邪薬と昼飯にと ウイダーinバー を買い、駅のホームで一口齧りついたのが悲劇の始まりだった。

第一触感はやはり「サクッ」としているごく普通のウエハースだった
しかしいくら咀嚼しても口の中の質量は変わらず、
口の中の水分を奪っていくにつれ「ねちゃっ」とした触感に変わっていった
そうこうしているうちに電車が到着したので口の中にそれを含んだままに乗り込んだ。

平日の昼間の車内は空席がちらほら見てとれるほどで、特に気にすることなく座ることができた、
口の中の水分を全て吸収しつくし、もそもそとしたウエハースを含みながら。

そしてやはり気付く、電車内で何かを咀嚼しているのはみっともない、と。

嫌な予感がしつつも意を決して、まずは半分ほどを飲み込む
喉の奥と食道に不快感を覚えつつも、何とか飲みこめた
続いて残りの半分のもそもそとしたそれを一気に押し込むように飲み込んだ・・・!

直後、息苦しさに硬直、思考が乱れ、一瞬にして全身から汗が吹き出してくる
完全に喉に詰まった瞬間である。
鞄の中をまさぐるも飲料はなく、苦しさの増す胸部を叩きつつ立ち上がり
ドアにもたれかかるような姿勢で一刻も早く次の駅に着く事だけを信じてもいない神に祈り始めた・・・!

その瞬間、運よく電車がゆっくりと速度を落とし・・・停車、間一髪、神は関係なかったけど、助かったのだった
どんな顔をしてドアが開くのを待っていただろう、自動販売機に走り寄ったであろうか、それは誰も分からない・・・。


と、若干トラウマと化していて書きながら何だか苦しくなってきましたが
つまりは生きてるって素晴らしいな・・・って事で一つお願いします。
それとこれはネガキャンじゃありません、関係者の方々許して下さいお願いします!